新潮社 (2007/11)
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食事に行くときに、ミシュランの・・・とかザガットの・・・という説明をするのは非常にわかりやすいし、相手の好みをわからずにこちらがお誘いする立場であれば実に簡単にお店の魅力を伝えることができるので便利だ。しかし、個人的には鬼平の~とか池波正太郎ゆかりの蕎麦とか万惣フルーツパーラーなどの食にまつわるエピソードが好きでそういうお店にいくのがすごく好きだったりする。この本はコピーライターを経て十年間池波さんの書生をつとめた著者が61軒のお気に入りのお店を紹介するというもの。よく本にもでてくる山の上ホテルの「てんぷらと和食 山の上」は、著者がホテルを仕事場にしようという池波さんにすすめたお店あり、そのすすめ方が実にいい。「小ぢんまりとしたホテルで、家庭的な温かさがあって、何より食いものがうまいからです」
仕事場だといっているのに、このポイントを訴求してくる人が書く本ならではで・・・ただ池波さんのお気に入りの店を並べるだけではなくひとつひとつのお店 を美味しそうに見せてくれる。ただ、傍にいるというだけではそれほど好きな食べ物やエピソードを覚えていたりはしないだろう。子供の頃、読んだ池波本ではこんなに毎日食べ物にこだわって食べ物のことばかり考えている大人ってすごいなあ・・・と思ったものだが、給食や家で家族が作ってくれるごはんのように与えられるものではなく仕事の合間のランチや夕食を選べる立場になったので本を読み返してみて一段とその内容が精彩に富むように感じられてならない。
本を読みながら、ああここの お店にいきたい。今度はここに行こう・・・と何軒夫にお店の名前をあげたかわからないけど、聞き流されてしまいました。本を読みながら盛り上がってる人とただ店名をあげられるだけでは温度差があるのは当然ですよね。ということで彼にも是非本を読んでもらおうと思っていま す。

米国への赴任の時、成田で池波正太郎の書いた食エッセイ集を何気なく買って、機内で読み始めて、まだ着いてないのに、猛烈に東京に戻りたくなった。ということを思い出しました。
Posted by: ayustety | 03/08/2008 at 09:29
>ayustetyさん
うわー。海外にいる時に読む本としては、最高につらくなる本ですね。でも、この本読んだら日本に帰りたくなるよなあ。ということで、kushにこの本を送ってみるという実験を思いつきました。あとで殺されそうですケド。
日本の旨いもので懐柔しよう。
Posted by: shu* | 03/08/2008 at 13:35